私たちが暮らす山浦地区は杵築市山香町の西側に位置し、のどかな田園風景が広がる自然豊かな地域です。昭和30年代には人口2,000人を超え、農業を中心に地域の人たちが日々の暮らしを営んでいました。その後、高度経済成長期に入り若者たちが地元を離れ、緩やかに人口が減少することとなりました。近年では急速に少子高齢化・過疎化が進み、山浦地区でも様々な問題が生じてきています。

これらのことは、ある程度は予測されていたことではありましたが、これからの山浦地区を維持していくために新たな地域づくりへの転換が求められてきました。そのような地域の状況の中、山浦小学校跡地に新設されたコミュニティセンターを拠点として、住民・地域・行政がそれぞれに連携を取りながら、「山浦地区まちづくり推進協議会」を運営しております。本協議会では地域産業部会、福祉・防災部会、地域間交流・社会教育部会を中心として地域づくりの具体的な手段を模索しています。一例として、身近にある野草を地域の特産品として商品化し、全国への販売をはじめました。「野草の里やまうら」として知られるようになってきています。

私たちの活動が少しずつでも人と人を結びつけ、これからの山浦地区がより暮らしやすい場所となるように取り組んでまいりたいと思います。

山浦地区まちづくり推進協議会 会長 阿部信秀